境港におけるモーダルシフトの取り組み
境港管理組合では、『2024年問題』、『2050年カーボンニュートラルの実現』という、物流活動における課題の解消に向けた対策の一端を担うものとして、船舶を利用した海上輸送へのモーダルシフト促進の取り組みを行っています。
2025 もしトラセミナーの開催
2024年問題が叫ばれる中、民間主導で内航フィーダーを利用した関東向け貨物の海上輸送トライアルが実施されました。このような現状を踏まえ、海上輸送へのモーダルシフトの具体化に向けて、「『もしトラ』~もしも関東向け貨物を境港発船舶でトライアル輸送したら~」と題し、実例を交えたセミナーを開催しました。
開催日時:令和7年3月5日
場所:米子コンベンションセンター
主催:境港管理組合
共催:島根県、鳥取県
「もしトラ」セミナーチラシ(PDF:1,126KB)
今回のセミナーには山陰地方の荷主、物流事業者、金融機関等を中心に約30名の皆様にご参加いただきました。
講演では中国運輸局より『中国地方の物流問題』と題して物流業界の現状と国の取組をご紹介いただきました。さらに境港管理組合より『境港の概要』と題して、境港の施設や航路などの情報提供と境港を利用したモーダルシフトの提案についてご説明をさせていただいたほか、井本商運(株)営業部中村専任部長より『内航コンテナ船という選択』と題して国際フィーダー航路を活用した内航輸送、2024年問題に対して海上輸送が担う役割についてご説明をいただきました。また、王子物流(株)東日本総括本部船橋プロジェクト事業本部徳川部長補佐には、『国際フィーダー航路を利用したトライアル輸送実績紹介』として、民間主導にて実施された関東向け貨物の海上輸送トライアルについてご紹介いただきました。最後に、鳥取・島根両県にて展開されている補助金をご紹介いただきました。
参加者からは、『国際フィーダー航路の利用に可能性を感じた」、『具体的な実例紹介があり分かりやすかった』、『海上コンテナ輸送の現状を知ることができた』と言った声が寄せられました。
当組合では、モーダルシフトへの対応、貨物輸送におけるCO2削減といった視点からの海上輸送へのモーダルシフトの促進へ向け、鳥取・島根両県と連携し、ポートセールス活動を進めて参ります。
境港の港勢、セミナーの内容等境港管理組合までお問い合わせください。